30年前に描いた絵との再会

思いがけない再会がありました。

facebookが、わたしの青春時代に描いた絵と現在のわたしをつないでくれました。

先週、わたしのfacebookへのメッセージに

「こんにちは。多分鳳鳴で同期のTといいます。fbでたまに拝見してます。

ところで、間違えてたらすみませんが、この絵に見覚えがありませんでしょうか。

突然ですみませんが、もしやと先日、田舎にかえって見つけ、

もしやと思ったものですから。」と、この写真が届きました。

一瞬、誰の描いた絵だろうと見ると、『Chiho』とわたしのサイン。

黒地に白でいわさきちひろを模して描かれた女の子と山上憶良の短歌です。

いわさきちひろも短歌も高校生の頃気に入っていたことを思い出しました。

「えっ?この絵はわたしが描いた絵なの?」とちょっと驚きました。

そういえば、美術部で学校祭のときに小作品を展示したことがありました。

「お届けいただいた画像の絵は確かにわたしの絵で、びっくりしています。

でも、どうしてこの絵をTさんがお持ちなのでしょう・・・。

ごめんなさい。当時のことをよく覚えていません。

ただ本当に懐かしいふわ〜っとした気持ちになりました。」と返信しましたら

「やっぱりそうでしたか。嬉しいですね。fbっていいですね。なければ一生そのままでした。」本当にその通り。

facebookがなければ再び目にすることはありませんでした。

この絵をTさんがお持ちになっていた経緯については、

「確か美術部部員の作品が廊下に展示されてた時があって、

その中にこの絵がありました。この絵の何とも言えない優しいタッチと、

詩が若きわたしの感性を刺激したのでしょうね。」

当時、美術部のわたしの幼なじみを通して売ってくれないかと交渉したところ、

わたしは高校生だからタダでいいですと譲ったということでした。

そして、30年以上のときが流れてfecebookで自分の絵に再会できました。

こんな未来をこの絵が持っていてくれたなんて、本当に感動。

記憶の重なりをくぐり抜け、そこに表れたこの絵を描いている自分。

よく30年後に開けるタイムカプセルを地中に埋めて卒業することが行われていますが

まさにそんな展開、っていうよりも未来にその絵に遭遇するなんて思わずにいたから

もっとサプライズな嬉しい出逢いになりました。

「絵は大事に部屋に飾ってました。時を越えて、こうやって当時の場面を思い浮かべて、

文章を打っている自分が不思議な気持ちになります。」

とTさんはメッセージを届けてくださいました。

この短歌は「憶良はもうおいとまします。今、子どもが泣いているでしょう。

子を負う母もきっと私を待っているでしょう。」いう訳です。

愛妻家で子ども思いの憶良、その温かく幸せな家族を連想し、当時この絵を描きました。

気がつけば、わたしはその子育ての年代をとっくに過ぎてしまいましたが、

とても微笑ましく向き合えた自分を嬉しく思います。

そして、こうして30年以上もの未来にめぐり合わせてくださった

Tさんにとても感謝しています。人生とは本当に愉しいものです。

atelier unonon

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